次に打つ地点まで何本クラブを持っていく? ゴルフ力がアップするベテランシングルの番手選びの考え方【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「番手を選ぶ際に気を付けたいこと」がテーマです。
足りない分は、想像力で補おう
最近気になっているのが、キャディバッグからクラブを取り出したり、使った後、戻したりといった「クラブの出し入れ」に関わることです。 プレー中、幾度となくキャディバッグからクラブを取り出し、また元に戻し、違うクラブを取り出す。 これが延々と繰り返されるわけですから、毎回これがスムーズにいかないと、結構なストレスになります。取り出す時に何かにつかえてしまったり、しまう時にもシャフトが途中で引っかかって、無理やり押し込もうとしたり。 クラブがきちんと収まっていないと、本人がストレスに感じるだけでなく、「お隣さん」のクラブとぶつかってキズつけてしまうといった、同伴プレーヤーへの迷惑となってしまうこともあります。 これを防ぐ為のポイントを紹介しましょう。 鉄則その① 長いクラブは上、短いクラブは下。 至極当たり前のようですが、これが出来ていない方、結構いらっしゃいます。ドライバーやウッド系の長いクラブは上側に、ウエッジなどの短いクラブは下側に。さらに出来れば各番手の「居場所」を固定すること。 これをキッチリやるだけで、クラブの出し入れはかなりスムーズになります。また、クラブヘッドがぶつかり合って傷つくことも少なくなります。 鉄則その② 同じスペースに複数入れる場合、グリップ部分を揃えて入れること。 複数にセパーレートされたキャディバッグの収納ポケットは決して広くはありません。たった2本のクラブでも、シャフトがクロスするような入れ方をしてしまうと、途中でつかえることが多くなます。 出来ればグリッブ部分を揃えて入れることで、スっとスムーズに奥まで入れられるでしょう。取り出す時も、たとえば同じポケットにあるウエッジを2本取るという場合、2つのヘッドを同時に取り出すようにすれば、抜きやすくなります。 ここまでは耳にすることも多い話かと思います。 実はここからが本題。鉄則ではないけれど、やってみて頂きたいことがあります。 それは、「一度に持っていくクラブの本数を減らすこと」。 本当によく見かけるのですが、一度にクラブを7、8本も抱えて自分のボールに向かう方がいます。「行ってみないとどんなクラブを使うか分からないから」「どうせミスしてアプローチするから、ウェッジも全部持っていこう」などなど。 理由は色々あるかと思いますが、7~8本ものクラブを入れたり出したりしていたら、時間がかかって仕方ありません。サブバッグを使う方もいますが、サブバックに収まりきらないほどのクラブを入れている方も見かけます。 そう、いくら何でも4本くらいまでに収まるハズ、いや、収めて頂きたいのです。 ボールの位置まで行ってから、違うクラブを取りにカートまで戻るのは、確かに面倒で、スロープレーにもなります。「やっばり、あのクラブで打てば良かった」などと後悔したくない、という気持ちも分かります。 でも、ちょっと待って! クラブを取り出す前にまずイマジネーションを働かせて欲しいのです。 「ああ、ラフが深いし傾斜もキツそうだから、ウッドは無理。せいぜい5U、アイアンなら8番以下だな」「あの前の木、結構高そうだな。上を越えるならPWが精一杯かな。あ、下を抜く用に6番アイアンも持って行こう」。 やみくもにクラブを一杯抱えるのではなく、こうして自分なりにどんなクラブが必要になるのかを想像してみるのです。それが、上手くハマらなくてもOK。違うクラブで無理矢理打ってミスしてもいいのです。 そうした思考、想像を重ねた上で、実際どんな結果になったか。こういう体験が、「様々な状況に対応する」という「ゴルフ力」を向上することに繋がりますし、このほうがコルフの愉しみも倍増すると思うのです。 クラブを沢山抱えてコースを歩いている方。2、3本減らし、その分は想像力で補う。そんなプレーをしてみて頂けたらと思います。
ゴルファー応援隊長・マツケン