腸の健康に! おすすめの食品と習慣 7
3. もっと歩く 運動が胃内容排出(食べ物が胃から小腸に移動するプロセス)に与える影響を調べた研究のメタ分析で、このプロセスが短時間の低強度運動によって早まることが分かった。つまり、昼食や夕食後にのんびり散歩をすると、消化の促進にちょうどいい刺激になるという。散歩はさらに食後の血糖値管理にも役立つ。
4. 抗生物質を賢く使う 「たとえば、尿路感染症の原因となる細菌を殺すために抗生物質を服用すると、腸内の細菌も苦しむことになります」と、米消化器病学会の科学諮問委員会の会員であるプルナ・カシヤップ医学博士は話す。とはいえ、抗生物質を一定期間服用した後でも細菌が回復することは多いため、必要なときに抗生物質を避けるべきというわけではない。高食物繊維の食事を摂り、腸内細菌の多様性を高めると、細菌はより回復しやすくなる。
5. 腸の健康日記をつける 便秘や激しい腹痛など、定期的に腸の問題に悩まされている場合は、食べた物や飲んだ物にくわえ、運動、睡眠、経験したあらゆる症状を記録して、診察時に持参するのがおすすめ。主治医と一緒に生活習慣を分析することで、潜在的な問題を正確に特定できるかもしれない。
6. 毎日同じ時間に食べる 一貫した食事スケジュールを守ることで消化を最適化し、空腹ホルモンを調節することができる。「食事と食事の間が空きすぎると、体が強い空腹感のシグナルを出すことで、次の食事で食べ過ぎが起こりやすくなり、腹部膨満感や不快感を招きます」と、『ザ・ファイバー・イフェクト』の著者で登録栄養士の資格をもつニコル・ダンドレア・ラサートさんは話す。
7. ビタミンDレベルを監視する ビタミンDが十分摂取できていないと、IBDを含む特定の病気を発症するリスクが高まることが複数の研究で示唆されている。ヴィーガンダイエットや日光不足はビタミンDレベルに影響を及ぼし、リーキーガット(腸管壁侵漏)と呼ばれる腸壁の弱体化につながる可能性があることから、ビタミンD値の確認やサプリの摂取が必要かどうかなどを医師に相談するのがよさそう。