片付けられない子がやりがちな「間違った片付け」とは? 今すぐ子どもとやるべき“整理整頓術”
「子どもが片付けない」「片付けが苦手」などの悩みを持つご家庭は多いのではないでしょうか。 【衝撃の汚部屋ビフォー→アフター画像を見る】まじか…!「捨て活」をしたことで激変した3つのこと 毎日「片付けなさい!」とイライラするのは嫌ですよね。 今回は、お子さんが片付けられるようになるための、整理整頓のステップをご紹介します。
やりがちな「間違った片付け」
片付けない子どもに対して「片付けなさい」と注意しても、本人は片付けとは具体的に何をすればいいのか分かっていません。 モノを移動して部屋の端に固めたり、積み重ねたり、とりあえず収納用品にしまうことが片付けだと思っているお子さんは非常に多いです。大人でさえも、それが片付けだと思っている人はたくさんいます。 しかし、いくら部屋の端にモノを追いやっても、そこには不要なモノやもう使わないモノも紛れ込んでいます。なのですこし経てばすぐに散らかってしまい、お子さんに「片付けなさい」とまた言うことになってしまいます。 それではいたちごっこになるので、お子さんには整理整頓のステップをしっかりと教えてあげて、日々の習慣にしていかなければいけません。
子どもに教えたい、整理整頓のステップ
ステップ1.筆箱 いきなり部屋を片付けさせるのではなく、まずは筆箱というかなり狭い範囲の整理整頓から練習してみましょう。筆箱の整理整頓ならお子さんの片付けのハードルはかなり低くなります。 ちなみに私が教員時代、筆箱の中身がパンパンで、テストの時はなかなか筆記用具を準備できない生徒がいました。それは、必要以上の筆記用具や学習に関係のないものがたくさん入っていたからです。勉強する時にすぐに必要なモノが出せる生徒と出せない生徒では、時間の使い方に差が出て、学力にも影響が出てきます。筆箱といえど、整理整頓は必要不可欠です。 やり方は (1)筆箱の中身を全部出す (2)不要なモノを取り除く ・壊れた文房具 ・インクの出なくなったペン ・消しゴムのカスを集めて丸めた消しカス ・友達との手紙 ・手鏡 など、明らかなゴミや学習に必要のないモノは筆箱に入れないようにしましょう。 (3)複数あるモノを必要な量(適正量)にする 同じ色のペンが複数あれば、1本に絞ってみましょう。 その時に「どれいらない?」ではなく、「どれが一番好き?」「好きな方を残してみない?」と質問したり、提案する声掛けをしてください。自分の「好き」を考えさせたり、選択する練習になります。 シャーペンや鉛筆など複数本必要であるものは、予備も含め何本あればいいのかをはっきりさせて、その分だけ持たせるようにしましょう。 文房具は手軽に買えるので増えやすいです。何のアイテムが何本あればいいのかを意識させることで、自分は必要な量は十分持っているということが頭で分かり、無駄な買い物も減ります。 (4)必要なモノだけを筆箱に戻す これで筆箱の整理整頓は終わりです。 狭い範囲なので大人がサポートすることでお子さんも簡単にできます。そして、「自分で整理整頓ができた」と感じられるようになってきます。 次は、筆箱よりも少し広い範囲で整理整頓してみましょう。そのお話は次回で。
【Profile】ありママ(@arima1987_home)
7歳、5歳姉妹のママ。大学卒業後、東京都内の中学校教師を4年、地方の中学校教師として8年間の計12年間勤務。 出産後、子育てでモノが増え、一気に汚部屋の住人に。育休明け仕事復帰をしたが、モノの多さとタスクの多さに疲れ果てて、捨て活を開始。片付ける過程や片付けて気づいたことをインスタで発信、2023年退職し、フリーランスに。整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級取得。
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