中国の“ピッチ縮小”姑息手段も跳ね返す!森保JのW杯予選独走を支えるFW小川航基の得点力とセットプレーの得点増
森保一監督率いる日本代表が、2026年北中米W杯アジア最終予選の2024年の日程を終えて「5勝1分け・勝ち点16」と安定した戦いを披露し、C組の他5カ国を寄せ付けずに首位をキープしている。 ❤SEXYすぎるっ!!!❤ 元なでしこが脱いだっ!!!SEXYショットを大公開!!! 6試合目の中国とのアウェー戦は、中国が両サイドのピッチ幅を3メートルも縮小し、日本が得意とするワイド攻撃を封じようとした。 最終ラインに人を割いて5バックで対応するのではなく、4バックでDFが両サイドにスライドすることによって日本のサイド攻撃を難しくしようとしたのである。 これに対して日本は左のインサイドハーフに入った南野拓実(29=モナコ)、左のウイングバックの中村敬斗(24=Sランス)が中国の素早いプレスに戸惑ったのか、なかなか持ち味を発揮できない。 右のインサイドハーフに入った久保建英(23=ソシエダ)は、サイドにスペースがないと見るや、カットインからのシュートやクロスを入れることで攻撃を組み立てようとした。「さすが」と言うべきだろう。 膠着状態を打開したのは、前半39分の右CKからの先制点だった――。 森保ジャパンがスタートしたのは、前回2022年W杯カタール大会のアジア予選からだった。 2次予選はミャンマーやモンゴルといった格下相手に8戦全勝でクリアしたものの、最終予選ではホームの初戦でオマーンに敗れ、第3戦でもアウェーのサウジアラビア戦を落とし、1勝2敗という苦しいスタートとなって指揮官解任の噂が出たほどだった。 最終的に7勝1分け2敗でカタール行きを決めたとはいえ、セットプレーからの得点は、ホームの中国戦で大迫勇也が決めたPKの1点だけ。1点差の勝利が4試合、2点以上奪った試合は皆無と苦しい試合の連続だった。
森保監督は大型FWを起用する傾向が強い
ところが今予選では初戦で中国を7-0、2戦目でバーレーンを5-0と一方的に粉砕するなど6試合で計22ゴールを奪った。 前回予選と違うのは得点力だけではない。22ゴール中、4ゴールをCKから奪っている点だ。 直近の中国戦でも前半の終盤まで0-0の膠着状態だったが、それを打破したのが左CKから小川航基(27=NEC)がヘディングで奪った先制点である。 パスをつないで攻める「地上戦」でゴールを奪えない時、セットプレーでの「飛び道具」は大きな武器になる。直接FKはもちろんのこと、ヘディングによるシュートもブロックするのが難しいからだ。 日本は7ゴールを奪った中国戦でも、久保の左CKから遠藤航(31=リバプール)が頭で決めて先制。アウェーのサウジアラビア戦では、後半36分に伊東純也(31=Sランス)の右CKから小川がヘッドで追加点。 そして先の中国とのアウェー戦では、小川に続いて前半終了間際に右CKから板倉滉(27=ボルシアMG)がヘディングでゴールを奪った。 日本が得意とする「地上戦」に加えて「飛び道具」でもゴールを奪えるようになったのは、前回予選と比べて大きな違いである。これで久保や堂安律らが直接FKからゴールを決められるようになれば、日本の攻撃力はさらにアップするはずだ。 日本は2024年の代表日程を順調にこなしてきたが、これまで日本の攻撃陣をリードしてきた1トップの上田綺世(26=フェイエノールト)が、負傷によって最終予選の11月ラウンドを欠場した。 その穴を小川が十分過ぎるほどの活躍で埋めただけではなく、1トップの有力候補として名乗りをあげたと言ってもいいだろう。 森保監督は、1トップにポストプレーもこなせる大型FWを起用する傾向が強い。 小川、上田は「足でも頭でも」ゴールを奪える万能タイプのストライカーという点で共通する部分は多い。が、身長186㌢の小川と182㌢を比べると空中戦では上背のある小川に分がある。 ただし、小川に関していうとW杯最終予選を前に「代表3試合・5ゴール」という数字を残していたとはいえ、そのうちの3ゴールは2019年10月の東アジアE-1選手権の香港戦でのハットトリック(ちなみに代表デビュー戦の3得点は史上2人目!)、残りの2ゴールは2次予選ミャンマー戦(6月6日)と実力下位国からの得点だった。 しかし、現在進行形の最終予選では9月のバーレーン戦、10月のサウジアラビア戦といずれもアウェーで1ゴールづつ奪い、今回もアウェーの中国戦で先制点を決めた後、後半4分の失点で1-2と迫られた直後の同9分にダメ押しゴールをゲット。実に効果的な得点で日本を勝利に導いた。 ここまで最終予選の計4ゴールは、守田英正(29=スポルティング)の計3ゴールを抜いてトップ。数字の上では、国際Aマッチ9試合9ゴールというのは、1966年年に不世出のストライカー・釜本邦茂氏が残した10試合9ゴールを更新する大記録でもある。