「間違いないSUV。でも人とは違う一台を」。そんなワガママ叶える「パンダ」と「カプリ」の新型
「BEVで2万5000ユーロ未満(約400万円)から」と具体的な価格まで想定されているから、市場に現れるのはそう遠くはなさそう。 日本でのパンダ人気はイタリアにも届いているだろうから、グランデパンダもきっと日本のファミリーのもとへ届けられると信じたい。
なにしろ日本でフォードといえば「マスタング」や「エクスプローラー」、古いところでは「ブロンコ」、リンカーンブランドの「ナビゲーター」といった“アメリカン”が有名だが、カプリはヨーロッパ・フォードが手掛けた車だったから。
アメリカで初代マスタングが大ヒットしたことを受け、ヨーロッパでもロングノーズの2ドアクーペを成功させようと登場したのがカプリ。 ヨーロッパ市場に合わせてダウンサイジングされた、ミニ・マスタングのようなモデルだった。1969年に登場した初代は論見通りヨーロッパで大ヒットし、以降1986年まで3代に亘り販売された“名作”なのだ。
そんなカプリの名が久々に復活するという。ただし2ドアクーペではなく、SUVスタイルで。 といっても、そこはカプリを名乗る以上、歴代カプリのように、美しいクーペのようなフォルムが与えられている。
一方で、ステアリング奥に速度等を表示するディスプレイと、ダッシュボードの中央に14.6インチの大きなディスプレイが備わるインテリアは、一気に時計を進めた先進的なデザインが与えられるようだ。
パワートレインはBEV(電気自動車)のみで、後輪駆動の2WDと、4WDがある。満充電での航続可能距離は2WDが627km、4WDが592km。
イギリスのサイトをチェックすると、今年後半から注文可能とあり、4万2075ポンド(約794万円)からのようだ。 残念ながら現在日本ではフォードの正規輸入販売が途絶えているが、その分これに乗っていれば街中で目立つこと請け合いだろう。 籠島康弘=文
OCEANS編集部