斎藤氏「丁寧な対話する」「謙虚な心で」、一連の報道は「メディアリテラシー問われた」…兵庫県知事選一問一答
兵庫県知事選で再選を果たし、18日に神戸市中央区の事務所で報道陣に対応した斎藤元彦氏(47)は、「当選という結果が現実として訪れるとは想像できない厳しい戦いだった」などと選挙戦の感想や県政運営への思いを語った。任期は19日から4年間。
斎藤氏との主な一問一答は次の通り。
――当選の感想は。 「実感がわかない点もある。多くの県民の支援で当選することができた」
――追い風は感じていた。 「告示日に開いた出陣式にも多くの人が来てくれたので、少し風が吹いてきているのかなとは感じた。やってきた政策を街頭演説で伝えていくなかで、共鳴してくれる人が増えてきたのではないかと思う」
――選挙戦でも内部告発問題の対応は「問題なかった」と主張した。 「これまで説明した通り。県としての対応は、適切かつ法的にも問題なかったというのが私の見解だ」
――県議会の百条委員会の調査には引き続き応じるのか。 「必要に応じて協力する」
――知事としてやりたいこと。 「本来ならば、新年度当初予算案の編成作業が本格化する時期。県職員と議論をして、準備をしていく」
――県職員との関係は。 「民意を受けて再び知事に就任する立場なので、職員も一緒にやっていくことが地方公務員としての責務。コミュニケーションや密に連携することはやりつつ、一つのチームとして一緒にやっていかないといけない」
――自分の姿勢として、どう反省し、どこを改めるのか。 「仕事は自分ひとりでできるものではなく、職員のサポートがあってできるもの。丁寧な対話をしていくことが大事だし、謙虚な心で前に進みたい」
――一連の報道について一方的なものがあったと考えるか。 「メディアリテラシーなどが問われた選挙戦だと思う。若者から高齢者まで、新聞やテレビ、SNSなど、いろいろなものを見て、調べて判断した選挙だったんじゃないかと思う」
県政、県民目線を…川崎・神戸商議所会頭
知事選の結果を受け、神戸商工会議所の川崎博也会頭は18日、「県民の負託を改めて重く受け止め、真の意味で県民目線に立った県政運営を行うことを強く望みたい。県政の混乱に自ら終止符を打つためには、異なる意見や立場を乗り越える真摯(しんし)な姿勢での対話や説明責任が求められる。地元経済界との対話のもと、地域経済や中小企業の発展に向けた取り組みをともに進めることを期待する」などのコメントを出した。