新型スズキハスラーのタフワイルドに乗った! 見ても乗っても“イイ感じ”な最新軽自動車に迫る
一部改良を受けたスズキ「ハスラー」に追加された「タフワイルド」に、小川フミオが早速乗った! 【写真を見る】新型ハスラータフワイルドの実車を隅々までチェック(33枚)
カタログモデル化
スポーツギアみたいでデザイン性が高く、コンパクトで扱いやすいSUVがスズキのハスラータフワイルドだ。従来のハスラーの派生車種として、2024年5月に発売された。期待以上の万能選手である。 ハスラーは、これまでのスズキ「ジムニー」や「ワゴンR」、それに「アルトラパン」といった人気が高かった歴代モデルの要素をうまく取り込んだようなグッドデザインだ。いい大人が乗ってもサマになる。 広くて使い勝手のよいパッケージング。そこから外側をデザインしたようなカタチが、モノ好きの心をくすぐる。スズキ・デザインの真骨頂だ。所有(ドライブ)するのに意味を感じさせる……そこが魅力だ。 スタイルだけでなく、機能性も高い。1680mmある全高を活かして車内の天井は高いうえ、センターコンソールをなくしてそのぶんシート幅に余裕をもたせているため、ドライブしていて窮屈感がない。さらに後席シートは大きく前後にスライドするので、使い勝手がいいのだ。 今回追加設定されたタフワイルドは先代ハスラーにも特別仕様として設定されたことがある。オフロードのテイストを外観に強めに盛り込んだ仕様のひきが強く、今回、カタログモデルとして設定された。 ハスラータフワイルドの特徴は下記のとおり。 ・専用フロントグリル ・メッキバンパーガーニッシュ ・タフワイルドエンブレム ・ブラックメタリックの15インチアルミホイール ・ルーフレール ・撥水加工を施したファブリックシート表皮 ・同上ドアトリムクロス ・マットカーキを基調とした専用の内装色 「アクティブな印象を持たせました」とはスズキによる特徴の説明だ。グリルの横幅が広くなり、バンバー形状が異なり、2トーン仕様ではルーフがブラック(に限られる)。ルーフレールをもつのもタフワイルドのみだ。 エンジンは2種類。657cc3気筒(連続可変バルブタイミング機構とマイルドハイブリッド機構搭載)は共通で、インタークーラー付きターボと、ノンターボが選べる。標準モデルと同様だ。 駆動方式も同様で、前輪駆動と4WDが用意されている。今回のタフワイルドも同様である。最初はデザインに惹かれて、いざ具体的なモデルを……というときにも、自分の使い勝手で選べるのだ。