元宝塚雪組・和希そら 技術面も役作りも、とことん”突き詰める”役者を目指したい
◆役者として大事にしたい“突き詰める”“心”
――“役者・和希そら”としてブレずに大事にしたいことはなんでしょうか? 和希:“突き詰める”ということでしょうか。あとは“心”です。歌ダンス芝居、全て、ちゃんと心から湧き出ているものを表現したいですし、そのためには、技術面でも役作りでも、とことん突き詰めていきたいなと。そういう役者を目指していきたいです。 ――躍動感あふれるダンス、心に響く歌声、色気のある繊細なお芝居、三拍子そろわれた和希さんですが、一番好きなものを選ぶとすると? 和希:わぁ。これが本当に難しくて、全部好きなんですよ。昔は断トツでダンスでした。宝塚に入りたかったのも、最初はこの舞台で踊りたいという気持ちだけだったんですよね。全然興味がなくて、歌も芝居も(笑)。でも、そこからどんどん全部好きになって。今はどれも大好きなので、選べないんです。だからこそ全部できるようになりたいし、全部もっと上手くなりたい。どれを見せても魅力的だと思ってもらえるように、鍛錬したいですね。感性を磨いていきたいです。 ――これからいろんな作品で和希さんを拝見するのが楽しみです。 和希:偏らずにいろいろ挑戦できたらいいなと思っています。それによって自分でも知らなかった道や選択肢も増えるでしょうし、挑戦しないとわからなかった自分の中の魅力みたいなものにも気づけるかもしれない。そういうことも楽しみながら、いっぱい挑戦していきたいなと思っています。 ――最後に『9 to 5』への抱負をお願いします。 和希:ファンの方も楽しみにしてくださっていると思いますし、また新たな自分を見せられたらいいなと思っています。 (取材・文:松橋タカフミ 写真:高野広美) ミュージカル『9 to 5』は、東京・日本青年館ホールにて10月6~21日、大阪・オリックス劇場にて10月25~28日、福岡・キャナルシティ劇場にて11月1~3日、静岡・静岡市清水文化会館(マリナート) 大ホールにて11月7~8日上演。