阪神・佐藤輝明、甲子園弾「もっと打ちたい」西宮っ子に約束 今季は4本止まり
阪神・佐藤輝明内野手(25)が21日、地元の兵庫・西宮市で自身の後援会が主催する野球教室に参加した。実演指導などで豪快な打撃を披露した大砲は、今季4本止まりだった甲子園での本塁打増産を約束。西宮が生んだ虎のスターは2025年、本拠地弾で子供たちに夢を届ける!! 西宮の空に向かって白球が弧を描く。目を輝かせる子供たち。次は甲子園で見てほしい-。佐藤輝が〝後輩〟のため、夢の放物線を届けた。 「やっぱり楽しいっすね。みんな素直ですし、あっという間でした。見てすごいなと思ってもらえたら。それが刺激になって子供たちも頑張れると思うのでよかった」 3年連続となった自身の後援会主催の野球教室に参加した。「ボールの軌道にバットを合わすイメージで」「飛距離を出すにはいっぱい食べて体を大きく!」。約40人の子供たちから飛び交う質問に真摯(しんし)に答えていく。最後はロングティーの実演。軟式球をスタンドへ運ぶと、大歓声が沸き起こった。 「原点というか。子供たちと触れ合うことで、僕にもいい影響があると思います。毎年やってますけど、まだ続けていきたい。(甲子園に観戦へ)来てほしいですね。これがきっかけで来てもらえたらうれしいですね」 甲子園のお膝元、西宮市で生まれ育ったスター選手。ただ、今季はその本拠地で苦しんだ。4本塁打は入団後自己ワースト。会心の打球が、右翼から左翼方向に吹く特有の浜風に押し戻されるシーンも目立った。それほど左打者が甲子園でホームランを打つのは難しい。だからこそ「それで打てばもっと価値があると思う」。11月の秋季キャンプでは浜風対策として逆方向への打球を意識しながらバットを振り込んだ。「そっちにも打てた方が確率は高くなる。引き出しの一つというイメージです」と腕をまくる。 リーグ優勝、日本一に輝いた2023年は、甲子園で自己&チーム最多の13本塁打をマーク。サトテルがホームでアーチを架ければ、虎は頂点に立てることを証明した。「(甲子園で)たくさん打ちたいです。もっと打ちたい。それ(2023年)以上」。最低ラインは13本。25年は甲子園の制空権を完全に支配するつもりだ。 「僕もいいところを試合で見せられるように頑張りたいと思います」