子どもの長期休暇は「昼食代」がかさむ?給食費と比較してみた
夏休みや冬休みは、いつもは学校に行っている子どもたちのために、お昼ご飯を用意する必要があります。長期休暇以外は給食がありますので、気にならなかったお昼ご飯代も、だんだんと節約を意識して、献立を組み立てるようになるでしょう。 今回は、給食代と、長期休暇中の昼食代を比較しながら、おすすめの節約方法を紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
給食代はいくら必要?
毎月支払っている給食代は、全国的にいくらくらいなのでしょうか。小学生と中学生では金額は異なりますので、まずは、現状を正しく理解しておきましょう。 ■全国の給食代の平均額は月額4500~5000円程度 全国の給食代の平均月額は4500~5000円です。小学生か中学生かによって金額は変わります。文部科学省が公表している「学校給食費調査」によると、2021年と2018年の平均金額は、次のとおりです。
※文部科学省「学校給食費調査」を参考に筆者作成 小学生の平均的な給食費は月額4500円ほど、中学生の平均的な給食費は月額5000円ほどとなっています。また学校に通学する日数は、1ヶ月あたりおよそ22日ですので、1日あたりの給食費は、小学生では約204円、中学生では約233円です。1食あたりの金額に換算してみると、学校の給食費がいかにおさえられているかが分かります。
長期休暇中の昼食代はいくら必要?
では、長期休暇中に必要な昼食代を試算してみましょう。今回は、冷凍食品やレトルト食品、お弁当を活用した場合を想定して検証します。各項目のおおよその金額は、総務省統計局が公表している「小売物価統計調査(2023年7月25日発表資料)」を参考にしました。 ■目安は月額9734円と学校の給食の約1.9倍 長期休暇中の昼食代は月額9734円であり、給食の約1.5倍必要です。計算にあたり、冷凍食品やレトルト食品、コンビニ弁当の金額は次のとおりとします。
表は総務省統計局「小売物価統計調査」より筆者が作成 上記6食を毎日ルーティンで食べると仮定すると、1食あたりの平均額は約314円です。長期休暇であれば1ヶ月分かかるため、31日とすると月額9734円程度必要となります。給食費と比較してかなり金額が高くなる傾向にあることがわかります。また、今回試算した金額は一人あたりの金額ですので、子どもが複数人いれば負担がより大きくなることが予想されます。