お疲れ様でした! 今季で愛するクラブを去る功労者(10)3部→プレミアリーグ昇格! 歴史に名を残す貢献度
いかなる功労者であっても、愛するクラブに選手として在籍し続けることはできない。いつかは必ずチームを去らなければならない時がやってくる。今回は、これまで多大な貢献をしながら2023/24シーズンで最愛のクラブを去ってしまう功労者を紹介する。※成績は5月24日時点の『transfermarkt』を参照。
DF:クリス・バシャム 生年月日:1988年7月20日 所属クラブ:シェフィールド・ユナイテッド トップチーム在籍期間:10シーズン クラブ通算成績:394試合15得点15アシスト 2023/24シーズンをもって、シェフィールド・ユナイテッドの最古参選手、クリス・バシャムが10シーズンを過ごした愛するクラブを離れることとなった。昇降格を繰り返しながら酸いも甘いも経験したバシャムは、クラブの象徴的存在としてサポーターから支持されてきた選手だ。 元々はニューカッスル・ユナイテッドの育成組織でプレーしていたバシャムであったが、同クラブでのステップアップは叶わず、その後はボルトンとブラックプールを経て、2014年夏に当時リーグ1(イングランド3部相当)に属していたシェフィールド・ユナイテッドに加入した。 その後はチームの守備の中核となり、2016/17シーズンはチャンピオンシップ昇格に、2018/19シーズンはプレミアリーグ昇格に大きく貢献している。2019/20シーズンのバシャムはセンターバックとしてプレミアリーグ全試合にスタメン出場し、リーグで4番目に少ない39失点の堅守を築いてチームの9位フィニッシュの立役者となった。その活躍によって同シーズンのクラブ年間最優秀選手にも選出されている。 翌2020/21シーズンにチャンピオンシップ降格となったが、2年後に再びクラブをプレミアリーグ昇格に導いている。だが今季、バシャムは10月のフラム戦で負った左足首の大怪我によって以降の全試合を欠場することになった。チームもリーグワースト記録となる「104失点」を喫して再び降格と、彼にとって歯がゆいラストシーズンとなったに違いない。しかし、クラブを2度のプレミアリーグ昇格に導いたバシャムの功績は、シェフィールド・ユナイテッドの歴史において色あせることはないだろう。
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