無慈悲で厳格な指揮官アルテタへの信頼【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
現場を離れればアルテタはナイスガイのイメージだが
方向性がまったく見えなかったアーセナルに、確かなビジョンとプランをもたらしたアルテタ監督。志向するプレースタイルも明確だ。(C) Getty Images
明確なビジョンとプランを打ち出しているのは、いつ以来か。プレミアリーグは8位に終わったとはいえ、指揮官の仕事は評価に値する。然るべき時に無慈悲になれる厳格なアルテタこそ、アーセナル再建を託せる監督だ。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2020年8月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― プレミアリーグが強いられた約3か月の中断中、選手と監督のコミュニケーション方法は変わった。 練習場でほぼ毎日顔を合わせられなくなったため、『Zoom』や『WhatsApp』といった通信手段を使ってリモートでコミュニケーションを取っていた。 ある監督は、これが想像以上に難しいものだとこぼしていた。顔を見て話せないとプロフェッショナルとしてのスタンダードが崩れていくと、彼はそう感じていた。この指導者は選手
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