北の果てから初めてのブンデスリーガ1部に挑む“コウノトリ”【現地発】
チーフスカウトがダルムシュタットから復帰
ホルシュタイン・キールには日本人FWの町野修斗(右から2人目)も所属。(C)Getty Images
ドイツ北部の街キールで“コウノトリ”の愛称で親しまれるホルシュタイン・キールが、1900年のクラブ創設以来、初めてのブンデスリーガ1部昇格を果たした。幾度となく刷新を強いられてきた地方クラブは、いかにしてこの舞台に辿り着いたのか。(文:ベンヤミン・ホフマン/訳:円賀貴子 2024年8月1日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― ドイツの北の果ての街キールで、プロスポーツクラブと言えばハンドボールのTHWキールを指す。この国でサッカーに次いで人気のあるボールスポーツ、ハンドボールの世界を長きにわたって支配してきたTHWキールは、サッカー界におけるバイエルン・ミュンヘンのような存在だ。 したがって、2023-24シーズンのブンデスリーガ2部で2位に食い込み、クラブ史上初の1部昇格を果たした“成り上がりの”ホ
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