イングランド代表のサウスゲイト政権に幕。「1期2年」多くやりすぎたのでは【現地発】
決勝は実力通りの妥当な結果優れたチームに負けただけ
イングランド代表監督を8年間務めたサウスゲイト。タレント軍団を指揮しながらも結局タイトルには届かなかった。(C)Getty Images
EURO2024のイングランド代表は、しぶとく勝利を重ねて決勝進出を果たした。とはいえ、パフォーマンスはずっと低調で、幸運に助けられたことは否定できない。大会後にサウスゲイトは退任したが、「1期2年」多くやりすぎたのかもしれない。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2024年8月1日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― ベルリンはオリンピアシュタディオンの奥深く。身支度を終えてロッカールームから引き上げてくる選手たちを、記者団は辛抱強く待っていた。EURO2024の決勝が終わって1時間ほど。激闘の余韻がまだ残っている。 最初に出てきたのはハリー・ケインだった。話す気分じゃないと、そう一言だけ言って、そのまま行ってしまった。デクラン・ライスもしゃべらなかった。フードを目深にかぶって顔を隠すようにし
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