「私の写真を見た父に『このおじさん誰?』と言われて」伊藤理佐の新作、キーワードは加齢&介護&韓国!
BTSの後はプリキュアのターン
――そして韓国。BTSにハマった話はいろんなところで描かれていますが、まさか伊藤さんが! と驚きました。 自分でもびっくりですよね。周りに韓流ドラマのファンがいたり、『おるちゅばんエビちゅ(伊藤によるハムスターが主人公の作品)』が韓国でも発売されて韓国に行ったりしたのに、あんまり縁がなくて。 それが、たまたまテレビの歌謡番組にBTSが出ているのを見て、何このかっこいい人たち? って(笑)。ちょうどコロナ禍のステイホーム中だったこともあって、気になって動画を掘りまくって、すぐにファンクラブに入って、娘も一緒だから余計に勢いが付いちゃったんだと思います。 ――それまで「推し」みたいな人やモノはいました? 歌舞伎は好きだったけど、この人! みたいな強烈な推しはいなくて。それがコロナ禍の鬱々もあって、爆発しちゃった(笑)。 ――仕事前にBTSを流して、部屋をBTSでいっぱいにしておくというエピソードが最高でした。そんな伊藤さんたちを吉田さん(夫で漫画家の吉田戦車さん)はどう見てるんでしょう? 何も言わず見守ってますね。で、私たちのBTS話をうんうんうんって聞いた後に、じゃあ次、俺話してもいいー? って。彼はウルトラマンとか戦隊モノとかプリキュアは昔からほぼ見てるので、吉田が話してるときは私の目が死んでます(笑)。 ――お互いの推しの話を聞き合う! それが家庭円満の秘訣でしょうか。 確かに、トイレットペーパーを替えるぐらい大事な家族の決まりですね。私、トイレットペーパーが交換されてない時はカンカンに怒っていいことにしてるんですよ。誰だー! って怒ると気持ちいいので、替えてないのを見つけるとやった! って(笑)。 ――どっちに転んでも楽しそう(笑)。 相手の話を聞くのは、自分が次に話すためでもあるんです。私これよりおもしろい話持ってるなーって思いながら順番待ちをしてる(笑)。ウケる話をすると家族内順位が上がるんですよ。私が勝手に思ってるだけなんですけど、昨日は飲みすぎたからお皿洗っとこうとかやって、自分の順位をバンバン上げるのが楽しい。