「探検の小径」の看板を前に計画を話し合う会員＝小矢部市桜町の縄文ワンダーランド

　小矢部市桜町石斧（せきふ）の会は、桜町JOMONパークに隣接する縄文ワンダーランドで、散策用通路「探検の小径（こみち）」の整備を始めた。三井アウトレットパーク北陸小矢部や道の駅メルヘンおやべに近い立地で、自然に親しむ体験を行い、山野草やリス、ウサギなど小動物と出合える場をつくる。 　縄文ワンダーランドは2011年にオープンした遊び場で、石斧の会が整備した。スミレやチゴユリ、ノアザミなどの山野草約30種類が観察でき、リスやウサギなども確認された。 　　●アケビを植栽 　今年度はウラシマソウやヘビイチゴなどの場所を示す名札板を写真付きで新調し、来春にも取り付ける。アケビやヤマブドウを植栽し、子どもが味わえる環境を整える。 　整備は2021年度から進め、急勾配の森林約3千平方メートルに総延長約150メートルの蛇行した道を設け、地上から約30メートルの高台に上がれるようにした。つるのあるアケビは森林での生育が難しく、適切な場所を再検討し、5年程度掛けて実がなるようにする。 　ワンダーランドは5、7、9、11月の第1日曜に開園し、山本護会長（81）は「遊び心を忘れず、自然を相手に楽しむ場をつくり、親子が散策しながら桜町遺跡の魅力などを学ぶきっかけにしたい」と話した。