木村沙織さん引退報告「私らしく第2の人生楽しみたい」
木村沙織さん引退報告会「私らしく第2の人生楽しみたい」 撮影:柳曽文隆 岡本ゆか THEPAGE大阪
5日のバレーボール・プレミアリーグ女子のファイナルステージを最後に現役を引退した木村沙織さんが22日、滋賀県大津市の東レアリーナで引退報告会を行い「今月末をもって現役引退することをご報告します。本当にたくさんの方々に支えてもらって今は感謝の気持ちでいっぱいです。現役中は取材に協力することができなかったこと、本当にご理解ありがとうございました」と述べた。
最後はいいチームで練習もできた
木村さんは、成徳学園高校(現・下北沢成徳高校)在学中の2003年に日本代表に選ばれてから五輪に4度出場。2012年のロンドン五輪ではエースとして日本に28年ぶりの銅メダルをもたらした。 東レには2005年に入団し、V・プレミアリーグで4度優勝。名実、人気ともに女子バレーの顔として戦い続け、5日に行われた試合を最後にコートを去った。 昨年10月にプレミアリーグ開幕を前に「今年で50周年を迎えるVリーグ。ここを自分のバレーボール人生最後の場所にしたいと思っています」とブログで引退の決意を語っていたが、リーグ中は引退について語ることを避けていた。 5日の試合後には、気持ちの整理がつかないため、後ほど自分の口から引退について話すとコメントを出しており、今回初めて木村さん自身が引退の思いを語った。 木村さんは会見でこれまで引退について語るのを封印していたことについて「最後のシーズンはすごく幸せなことなんですが、常にまわりにカメラの方がいたりとかそういう中でやらせてもらってたんですけど、最後は本当に東レのメンバーだけでみんなが気を遣うこともなくリーグ戦に集中してベストなパフォーマンスを出したいという気持ちもあったので、協力してもらってありがとうございました。最後はいいチームで練習もできたし、そのままで試合も戦えたのですごくよかったです」と笑顔で語った。
ゆっくりしながら、家族の時間を作りながら、主婦をしながら
また「木村さんにとってバレーとは?」という質問には「常に生活の中心という感じで、バレーボールがあったから出会えた人もいたし、行けた場所もたくさんあったし、本当に自分を高めてくれました」と答えた。 そして、今後の生活については「長い間ずっとバレーボールをしてきたので、ゆっくりしながら家族の時間を作りながら、主婦をしながら、あとは私らしく第2の人生を楽しみたいなと思います」と笑顔で話し「今は一ファンと同じ目線でバレーを観戦したい思いが強いです」とも語った。