ブラジル人記者の中国戦採点…最高は久保建英と小川航基の7.5「トミヤス、イトウが戻っても」“隠れた高評価”や唯一低調の5点、森保采配は?
フルハシは…本人が一番悔しいだろうね
――最後に、CFは? 「小川航基が7.5点、古橋亨梧が6.0点。小川は圧巻の2得点で、MOMに近い出来だった。古橋は、本人が一番悔しいだろうね」 ――11月の2連戦で最も力を発揮した選手は? 「上田綺世が故障で欠場して、先発出場のチャンスを手にした小川。これまで途中出場で結果を出してきたが、先発でも十分にプレーできることを証明した。インドネシア戦の日本の先制点は、記録上はオウンゴールだけど事実上は彼の得点。圧倒的な結果を出した。右サイドのWGやMFとして、菅原由勢と橋岡も大いにアピールした。森保監督は新戦力を手に入れたね」 ――その一方で、期待外れだったのは誰でしょうか。 「大橋祐紀と古橋は上田の欠場で控えCFとして出場機会を与えられたが、共に生かせなかった。でも、2人とも才能があるのは間違いない。クラブでさらに成長して、次の機会で今度こそ力を発揮してもらいたい」
モリヤス采配は6.5。ターンオーバーも交代も適切
――森保一監督の采配・戦略は? 「6.5点。思い切ったターンオーバーが効果を発揮したし、選手交代も適切だった」 ――日本が敵地で中国と対戦した試合の中で、最高のスコアが2004年アジアカップの3-1。この試合は、これに並びました。 「1998年大会以来、日本は7大会連続でW杯に出場しているが、楽に予選を勝ち抜いたことは一度もなかった。しかし今予選では、圧倒的な勝利を積み重ねている。これまでとは全く次元が異なる試合をしている」
監督が戦術をペラペラしゃべるようでは困る
――1~2月に行われたアジアカップで準々決勝敗退したこともあって、数カ月前まで森保監督には「戦術がなく、選手の個人能力に頼りきり」、「選手時代に欧州でのプレー経験がなく、指導者としても国際経験に乏しい」といった批判が渦巻いていました。 「彼は、自分が目指す戦術を懇切丁寧には説明しないからね。でも、監督が戦術をペラペラしゃべるようでは困る。彼のチームマネジメントのうまさは、歴代代表監督の中で突出している。2022年W杯でドイツ、スペインをいずれも逆転で倒すという快挙を成し遂げたのは決して偶然ではないし、選手のお陰だけでもない。そして、彼自身、指導者として修羅場を踏み、国際経験も積み重ね、急速に成長している」 ――あまり根拠のない、さらには理不尽な批判まで受けても、決して腐らなかった。 「批判に対して何ら反論せず、黙々と仕事を続け、文句の付けようのない結果を出して批判を封じ込めた。プロの指導者として、見事だ。前編でも触れた通り、控え目な人柄でも容赦ない交代策も仕掛けてくるからね(笑)」
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