アウトビルトジャパン編集部流「オートモビルカウンシル2024」探訪記
4月12日(金)~4月14日(日)、幕張メッセにて「オートモビル カウンシル2024」が開催された。
今年で9回目を迎えるイベントで私は1回目から毎年欠かさず会場に足を運んでいる。このイベントの最大の魅力は、ヘリテージカー販売店が出店し、展示車両には販売価格が付いていて、実際に購入することができることだ。
普段から中古車検索サイトを見て、将来の愛車を妄想するちょっと変わった趣味を持っている私にとって、全国の有名な輸入車販売店が一つの会場に集結し、そのショップのおすすめの実車が一気に見ることのできるイベントは他になく、アウトビルトジャパン編集部の仲間たちとイベント会場を観て回り、購入を妄想する話しをしながら、将来の愛車を物色する時間が一年に一度の楽しみでもある。そして今回、私の妄想が膨らんだ2台の車を紹介したい。
アルファロメオ アルファスッド スプリント 1.5ベローチェ
1台目はガレーヂ伊太利屋に展示されていた1980年型アルファロメオ アルファスッド スプリント 1.5ベローチェだ(税込価格528万円)。
アルファロメオの歴史を変えたとも言われているアルファスッドは、1971年トリノショーでデビューを飾り、アルファロメオ初のFF市販車として、低重心な水平対向4気筒エンジンを搭載し、ジウジアーロの素晴らしいデザインによって、ベーシックカーとして大ヒットした。 そして今回展示されていた、アルファスッド スプリントはスッドのクーペモデルとして74年にデビューした。このスプリントもジウジアーロのデザインにより、直接的なクーペデザインは約50年経過した今、改めて見ても美しい。
そして、ボディが錆びてしまうことでも有名であったアルファスッドであるが、このアルファスッド スプリントのボディ色はアルファの純正色では無い、綺麗なブルーにオールペイントされ、内装及びシートはセンスのいい濃いブルーのチェック柄に張り替えられレストアされている。また、機械系についてもエンジン、ミッション、ダンパー、マフラーなど整備されている。価格は決して安くは無いが、手が届く価格でもある。この車であれば、例え家族持ちのファーストカーとして購入しても普段使いでき、また、大人4人が十分乗れる。近年では、ボディカラーがブルーのアルファロメオは珍しくないが、最近あまり見なくなった、このアルファスッド スプリントのデザインにブルーのカラーが際立ちイベントや町中で目を引く一台となることは間違いない。