アウトビルトジャパン編集部流「オートモビルカウンシル2024」探訪記
W124型セダンに、V型8気筒5リッターエンジンを載せ、ボディにブリスター・フェンダーを備えていることが特徴であり、開発、生産がポルシェで行われたことでも有名な歴史的なモデルである。 この伝説的なスーパーサルーンはネオクラシックとしても最近注目が集まり、中古車市場でも高騰している。新車価格が1550万円だったことを考えると今回展示されていた500Eは外装も綺麗で560万円は個人的にはお買い得感があった。
500Eが発売された当初はとても大きい車の印象だったが、近年の新型車はボディサイズが大きくなり、今回改めて見てそれほど大きさを感じなかった。こちらの500Eも手の届きそうな価格であるが、機械系のレストアもされていないことから、購入後にメンテナンスやレストアにも費用が掛かる可能性があり、また、それがこの車の付き合い方の楽しみにもなる可能性がある。また、燃費が多少気になるが、この車も普段使いから、レジャーや長距離でも万能に使えることが妄想でき、伝説的なモデルだけに注目されることは間違いない。
最後にこのイベントが始まった当初は、ヘリテージカー販売店の販売車両もアンダー500万円の車が多数あり、将来の愛車妄想も沢山できたのだが、近年のクラシックカーブームの影響もあると思われるが、近年のこのイベントでは、数千万円の販売車両が多数並ぶようになり、アンダー500万円の販売車両が少なく、個人的にはとても手が届かない価格の車が多いことが寂しく、残念だ。来年はアンダー500万円の車が多数展示されていてほしいものだ。
池淵 宏