【おひとり女子の居酒屋4】女将がいる小料理屋『銀座 花りん』。女性に栄養満点でヘルシーなおばんざいを
趣きのある器は祖母から譲り受けたもの
江戸時代からインスパイヤした発酵食品とは
「銀座 花りん」の料理の特徴は、健康的に優れた発酵食品を手づくりしていること。「内装もそうですが、料理も江戸時代から続く健康の源である発酵食品を使って調理しています。手づくり塩麹や、塩だけで乳酸発酵を促しています」と友香さん。旨味と栄養素を引き出して、料理はもちろん、ドリンクにも発酵レモンを使うんですって。
人気のおばんざいと一品料理を、こだわりの日本酒といただく
それではその発酵調味料を使う、一番人気だというおばんざいの盛り合わせを注文してみることに。盛り合わせは3種類と5種類があって、店で人気のおばんざいが詰まったもの。八寸の器で提供されるのも料亭気分で盛り上がります。 さあ、おばんざい3種盛りがやってきました。手前から左回りに、和え物に酒粕を使い、より発酵を楽しめるように味付けした「酒粕白和え」、白滝に梅と黒胡椒で味付けした「いとこん梅こしょう」、人気No.1の「タコの燻製のポテサラ」。店内でタコを燻製してホクホクのじゃがいもと合わせたポテサラで、店の名物料理となっています。
この時期おすすめだという、「発酵大根とぶり、高菜の春巻き」もいただきました。これは発酵させた大根と寒ぶり、高菜を合わせ高温でサッと揚げたもの。ぶりを丸々1本購入して当日に捌くという、鮮度の高さも美味しさの秘訣です。
さあ、いよいよ実食! 発酵調味料、発酵野菜という言葉から、酸味があるのかと勝手に思っていましたが、食べてみると酸っぱさは全く感じられません。まろやかな味付けの中にもキリリとした醤油や塩味を感じ、身体に染み渡っていくような美味しさ。これは日本酒によく合いそうです。
日本酒は全国から料理と相性の良いものを選び、常時10種類を揃えます。季節のお酒もあるので、来るたびに新たな出会いがありそう。酒器もとても綺麗で、注ぐとピヨピヨと音が鳴る仕掛けのウグイス徳利などもあって面白い。これは友香さんの祖母がコレクションしていたもの。店内で使う約400点の酒器や器は、レトロで味わい深いものが多く、目でも楽しめます。