カナダ首相、トランプ氏に会いにフロリダ州入り 関税について協議か
複数の米メディアは29日、カナダのトルドー首相がトランプ次期米大統領に会うため、米南部フロリダ州を訪れたと伝えた。夕食をともにする予定。トランプ氏は来年1月20日の就任時にカナダに25%の関税をかける大統領令を出すと表明しており、トルドー氏の行動に注目が集まっている。 【写真】2024年11月29日、トランプ次期米大統領に会いに行くため、米フロリダ州ウェストパームビーチの宿泊先を後にするカナダのトルドー首相=ロイター 米紙ニューヨーク・タイムズは複数の関係者の話として、トルドー氏がトランプ氏の邸宅「マール・ア・ラーゴ」があるフロリダ州パームビーチに入ったと報じた。会談が実現すれば、今月の米大統領選後に主要7カ国(G7)のリーダーがトランプ氏と対面で会うのは初めてになるという。 トランプ氏は25日、数千人の不法移民や「フェンタニル」などの合成麻薬が、カナダとメキシコから米国に流入し続けていると主張。十分な対応がとられるまで両国に25%の関税をかけると表明していた。メキシコのシェインバウム大統領とは27日に電話協議し、前向きな話し合いだったことを公表している。(ニューヨーク=遠田寛生)
朝日新聞社