「目が覚めたら部屋中に白い煙」、野村証券元社員の放火で被害者家族「裏切られた衝撃大きい」
今年7月、野村証券の元社員が広島市の顧客に薬物を飲ませて現金を奪い、住宅を放火したとされる事件で、被害者家族が13日、代理人の弁護士を通じコメントを公表した。元社員に対し、「裏切られた衝撃があまりに大きく、立ち直れずにいる」と心境を明かした。 【写真】野村証券の奥田社長
野村証券の元社員梶原優星被告(29)(懲戒解雇)は11月20日に強盗殺人未遂罪などで起訴された。
被害者家族は「目が覚めたら部屋中に白い煙が充満し、炎が上がっていた」と振り返り、「目が覚めなかったらと考えると、恐怖で身体の震えが止まらない」とし、今も眠れない日が続いているという。
被告に対しては「大手証券会社で、安心して信頼を寄せていた方に、このような裏切りをはかられた衝撃があまりに大きい」とし、「信頼する相手を間違えたのかと自分を責める気持ちがやまず、精神的に疲弊している」と打ち明けた。