京都府レッドデータブック絶滅危惧種、キク科のオグルマ発見 地域の人らは生息地を残して草刈り
福知山市自然科学協力員で樹木医の京極春樹さんが、京都府のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定される種子植物、キク科のオグルマを福知山市大江町の休耕田で発見した。山野の湿地や湿った休耕田などに生育する多年草で、黄色の花を咲かせる。 府のレッドデータブックによると、府内での生育はわずか。茎は高さ30~50センチで、8~10月にかけて直径3センチほどの黄色の花を付ける。 発見した休耕田は不在地主の土地。発見後の17日に地域の草刈りがあったが、知り合いの住民に「大事に残しておいてほしい」と依頼し、翌日に現地確認に行くと無事にあった。 京極さんは「地域の人には手間がかかったと思うのですが、感謝です。市内のほかの場所にも生育しているかもしれませんが、私は聞いたことはないですね」と話していた。