六波羅蜜寺 国宝の本尊・十一面観世音菩薩 12年に一度の御開帳 京都市東山区
京都市東山区の六波羅蜜寺で本尊・十一面観世音菩薩の12年に1度の御開帳が、3日から始まりました。六波羅蜜寺は、平安中期の963年、空也上人によって開かれた寺で、西国三十三所観音霊場のひとつにもなっています。通常は非公開の国宝・十一面観世音菩薩は、12年に一度、辰年の11月に33日間だけ特別に公開されていて、初日の3日は午前9時から厨子の扉を開く法要が営まれました。般若心経が本堂に響く中、帳が上がって穏やかな表情をたたえた像が現れると、参拝者らはその姿を目に焼き付けながら熱心に手を合わせていました。参拝者は「ここにしかない最高の国宝かと思う。ただひたすらこの世の中が平和で、安寧を観音様にいただけたらと思う」と語りました。御開帳は12月5日まで行われています。