台風18号 4人死亡 667人けが 1人行方不明/台湾
(台北中央社)中央災害対策センターは5日、台風18号による人的被害について、同日午後4時までに死者は4人、けが人は667人、行方不明者は1人になったと明らかにした。 けが人は南部・屏東県で最も多かった。物的被害は計9442件に達した。南部・高雄市や屏東県で倒木やインフラの損壊が多く発生したとしている。北部・基隆市、同・新北市、高雄市など14県市では計1万1555人が避難した。18カ所に開かれた避難所には5日午後4時現在、300人以上が避難している。 また5日午後4時現在全国で1万2000戸以上が依然停電している。台湾電力は今夜中の復旧を予定している。 農業の被害額は5日午前11時時点で約3億6千万台湾元(約16億5千万円)に達し、屏東県で約2億3千万元(約10億5400万円)、高雄市で約8800万元(約4億円)。バナナの被害が最も大きいとした。 台風に関する警報は4日午前に解除されたが、中央気象署(気象庁)は新北市の北海岸と台北市の山地で同日に24時間降水量が500ミリ以上に達したと指摘。低気圧の他、主に地形の影響を受けたとしている。 (劉建邦/編集:齊藤啓介)