髙橋ひかる、木村慧人は「子犬のような愛らしさがある」 俳優業を通して叶った“変身願望”
髙橋ひかる主演のテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『顔に泥を塗る』。本作は、ヨシカズ原作の同名コミックを実写化した“人生逆転ラブストーリー”と銘打たれた物語だ。 【写真】髙橋ひかる&木村慧人 撮り下ろしカット(全8枚) 周りに気を遣ってばかりで、自尊心が低い女性・柚原美紅は、周囲を気にせず自分の好きなことにまい進する大学生の高倉イヴに出会い、キレイなメイクを施してもらったことから、自分の殻を破り、前向きに一歩を踏み出していく。 本作で美紅を演じる髙橋と、イヴに扮する木村慧人が対談。それぞれの役柄についての思いや、人間関係で大切にしていることなどを語り合った。
髙橋ひかるから見た木村慧人は「まっすぐな方」
――美紅は周囲を気にして自尊心が低いキャラ、イヴは逆に好きなことに目を輝かせるような人物ですが、演じるうえで大切にしていたことは? 髙橋ひかる(以下、髙橋):私は割と自分の気持ちに従って行動をするタイプなのですが、美紅は自己肯定感が低く、「相手にこう思ってほしい」と考えて行動するタイプ。なので、常に相手を中心に物事を考えることを意識しながら演じていました。そんな美紅がどう変化していくのか、その変わっていく部分は監督と相談しながら演じました。 木村慧人(以下、木村):原作を読んで、イヴくんを完全に自分に落とし込みたいなという思いは強かったです。あとは今回、男装も女装もしているのですが、メイク一つで、自然と仕草も変わってくるんです。それだけメイクの力は大きいんだということを、作品を通して伝えていきたいなと思いました。ネイル一つ付けるだけで、携帯の触り方も変わってくる。演じる中で男性、女性両方の気持ちが理解できたことは大きな学びでした。 ――お2人をはじめ、西垣匠さん演じるモラハラ彼氏の結城悠久(ハルくん)や、高野洸さん演じるエリート弁護士の鬼武柊真など、一筋縄ではいかないキャラクターが多いですが、それぞれのキャラに何か言いたいことは? 髙橋:私が演じる美紅というキャラクターは、自分の過去に似ている部分があったんですよね。目を逸らしたいところですが、美紅が素直でいてくれるので、目を向けないといけないのが辛い。女性から見て反感を買いそうなキャラクターだなと(笑)。でも、結構あるあるなのかなとも思って演じました。 木村:僕は、ハルくん対して「もう少し優しくいてください」という思いはありますね(笑)。あとはイヴについては、もっと攻めてほしいという気持ちがあります。でも一方で、攻められないのがイヴくんの優しさだなとも思っています。 ――お互い共演してみた印象は? 髙橋:イヴくんも演じている木村さんも、まっすぐな方だなと。先輩なのですが、子犬のような愛らしさがあって、美紅が翻弄されてしまう理由も分かります。木村さんの持つ魅力がイヴくんに出ているので役がフィットしているような気がします。 木村:僕は芝居の経験がまだ少ないので、どうしようと不安な部分もあったのですが、とても引っ張っていただき、演じていてとても勉強になりました。 髙橋:作品に入る前に、しっかりとエチュードなども学ばせていただきました。改めてお芝居に対していろいろ考えることができる環境だったと思います。