「びよんびよんなフロントフォークのネジがっ!」【プロカメラマン】ダックス70に七転八倒4回目
パーツリストに答えがあった!
ふと、メカニックの木間さんが所有している当該年式のDAXパーツリストを確認してみると、ボトムケース内部にオイルロックピースらしきものが見当たらず、もしかするとボトムケース内にはメーカー製造時に一体化するよう組み付けてある円錐状の部材があり非分解扱いなのでは?……という推測が成り立ちました。 普通の正立フォークであれば、インナーチューブの中にもう一本中空のロッド状のものが入っており、それがボトムケースと下側のボルトで結合される構造。 そのロッド自体が無かったんです。つまり、DAXの場合インナーチューブとボトムケースの結合を解くにはオイルシールのサークリップを外して引っこ抜くだけで良かったのですよ! 昔はそんな事とはつゆ知らずDAXでウイリーしたりして遊んでいたものですが、よく大丈夫だったなあと少しビビリました。ドリームハウスさんのおかげで内部構造の謎が解けたわけです。 ■元のフォークがボトムケースがダメになっているので、中古フォーク(2号フォークと仮称)を入手。はたして中身はどんなだろう? ■分解成功後に仮組みした1号フォークと、サビサビの2号フォーク一式(上側)の比較。 ■外側は惨憺たる2号フォークでしたが、内側の外式スプリングの程度は悪くありませんでした。こっちを再メッキして有効活用しようかな。 ■ところがどっこい2号フォークのメッキカバー。固着していてどうにも外れないので、切断して撤去。この部分は1号フォークのカバーがマシだったので、そちらを使いましょう。 ■2号フォークの片側が腐食でやけに汚かったため、ポリッシャーと240番のペーパーで粗削り。けっこうボコボコなのを少し均してから純正風にシルバー塗装ですね。 ■2号、もはや勝手が分かったので、オイルシールのサークリップを外してボトムケース単体にするのも簡単です。 ■何故だかポコッとした5mmくらいの窪みが気になります。これはアルゴン溶接で肉盛りとかしても内径に歪みが出ては困るので、熱を加えない方法で補修した方がいいのかも。 ■硬度があるていど期待できそうなところで、ZZR600でも活用したエポキシ多用途パテ。これを窪みとメッキカバー切断の際に少し削っちゃった傷に盛ります。 ■入念な脱脂後、目立つ窪みに多用途パテを盛った図。2日間放置して円筒状に削りました。
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