【中山美穂】が一人二役を演じた『Love Letter』からふと思い起こされる「伝説の名画の女性像」とは?
セリフのやりとりから思わず想起されたのは?
「、、、え、、、?!」よく理解できない樹の母。 「私に似てますか。」 「博子さんに?、、、うーん、、似てる、かなあ」樹の母は微笑んで「似てるとどうなるの?」と問い返します。動揺する博子。 「似てると何かあるの?」とたたみかける母。 「いえ、別に。」 「嘘。」 「本当です。」 「博子さん?」体をあげ、博子の頬を両掌でぎゅうっと挟みます。「顔に嘘ってかいてある。似てると、どうなるの?」 博子は「、、、似てたら、、、許せないです。それが私を選んだ理由だとしたら。お母さん、私どうしましょう。」と消え入りそうな声で返すのでした。庭の木々が風にざわめき、灰色の影が障子にぼんやりと映り、和室に正座して向かい合う二人。結局まだまだ2人とも樹がいない現実から抜け出せていないということが浮き彫りになる、切なくも二人の愛に胸が締めつけられる場面です。 私はこのシーンでのセリフのやりとりを耳にした際、「小津安二郎の映画みたいだなぁ」なんて感じたのでした。テンポがゆっくりで、かつ同じ言葉をまるで言い聞かせているかのように形を変えて繰り返す...そこで私ははたと気づいてしまったのでした。亡くなった婚約者が忘れられない博子はあの『東京物語』の紀子だということに。 【後編】は▶▶▶「【中山美穂】の代表作『Love Letter』を観るたび、アンヌ遙香が「いつも泣いてしまう」シーンとその理由とは?」
アンヌ遙香
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