【なぜ大事? 足の健康③】江戸時代の人はなぜ、1日6~8万歩も歩けたのか? 日本人の足トラブルの原因は“靴”
足元からの国力低下を懸念
統計で足のトラブルが増加傾向にあり、日本人の脚力の低下が目に見える状況になってきています。このままでは立ち仕事を中心に、労働力の低下も懸念されます。ノンデスクワーカーは日本の54.9%で、足元から国力が衰退することを危惧しています。 平均寿命と健康寿命の差は約10年あります。行動範囲の狭まりは足のトラブルから始まり、最後は畳1枚分になってしまうと言われています。文明の利器には感謝しながらも、日本人一人一人がどう歩行維持に努めるか、足と向き合い未来を考える時期に来ているのではないでしょうか。 「歩くことは生きること」 晩年まで楽しく美しく自分の足で歩き続けられる人生を送りませんか。
前田直樹(まえだなおき)プロフィル
柔道整復師・鍼灸師・シューフィッターで、大阪市内に3院を展開するWALK鍼灸整骨院の総院長。「100歳まで歩ける足」をテーマに地域住民の健康づくりを支えている。院で治療しても患者が再び体を悪くして来院するのはなぜかに疑問を持ち、原因は靴にあると行き着く。このため、治療院を運営する傍ら、歩きながら治療効果も期待できる足袋型のシューズを開発。普及に努めている。SNSでは「だーまえ総院長」で足のトラブル改善について情報を発信している。