アートと食で自然と繋がる〈麻布台ヒルズ〉のオラファー展へ。
食はアートの源。そう考えるオラファー・エリアソンの展示と、特別メニューが楽しめるイベントが〈麻布台ヒルズ〉で開催中です。 【フォトギャラリーを見る】 近年、環境に対する意識をより深めているアーティスト、オラファー・エリアソン。〈麻布台ヒルズギャラリー〉での個展でも、見ることのできないエネルギーや、地球を含めた天体の動きを可視化した作品が並ぶ。たとえば《太陽のドローイング》は回転する紙の上にガラス球を置いて太陽光を収束させ、その焦げ目をドローイングとしたもの。《呼吸のための空気》はゴミ焼却場から回収した亜鉛を使ったものだ。
この展覧会には「相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」という、〈麻布台ヒルズ〉のオフィスロビーに設置されたパブリックアートと同じ題名がつけられている。「相互に繋がりあう」とは人間と、自然など人間以外のものとの関係を表しているという。それらは対立する概念ではなく、お互いに影響し合って存在しているのだ。
この個展の会期限定でオープンするカフェ〈THE KITCHEN〉ではスタジオ・オラファー・エリアソン・キッチンとのコラボレーションによるメニューが味わえる。ベルリンにあるエリアソンのスタジオには専属の料理人がいて、スタッフやその日訪れた人々がランチをともにしている。食材を運搬するときに出る二酸化炭素を減らすため、できるだけ近場で収穫した旬のものを使ったメニューだ。
〈THE KITCHEN〉ではベルリンのスタジオでのレシピに加えて日本特有の麹を用いたメニューを提案した。彼のスタジオと同様にヴィーガンやベジタリアンに対応したメニューは自然と人間とが「相互に繋がりあう」ことを実感させてくれる。アートと食でエリアソンのコンセプトに触れられる。
『オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』
〈麻布台ヒルズギャラリー〉東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズガーデンプラザA MB階。~2024年3月31日。10時~19時(火~17時、金・土・祝前日~20時)。会期中無休。一般1,800円ほか。
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