【ミニレビュー】オヤイデの小型&多機能EPアダプター「STB-EP」
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月は、レコード再生にまつわるアクセサリーをピックアップしてお届けする。今回はつるんと滑らか、小型で多機能なオヤイデのEPアダプター「STB-EP」をテスト! ピアノの音像が引き締まり、チェロの彫りも深まる オヤイデの「STB-EP」は、水準器・EPアダプター・レコードスタビライザーの3つの機能を備えた多機能EPアダプター。130gと軽量で、天面に25mm径の大型気泡管を搭載するので水平出しを容易に行うことができる。 「STB-EP」を設置してユボー&ヴィア・ノヴァ四重奏団による「フォーレ:ピアノ五重奏曲 第1番ニ短調Op.89」を聴くと、ピアノの音像がギュッと引き締まり音場奥へ。左手の音像がガッシリ。チェロは彫り深く。 グラシェラ・スサーナ『76/45』はベースがクッキリ、しかも強く濃くなる。各管楽器の分離向上。ドラムスの音像が安定し沈み込みが深くなる。シンバルの伸びやかさが印象的。音場は特に前後・左右方向に拡がっている。 オケものも数枚聴いたが、やはり「STB-EP」を設置すると音場に奥行が出て各楽器間の分離が良くなる傾向がある。素材の音は特に乗らないし、軽量なのが効いて音楽の足取りを重くすることもない。そのうえ安価。これはいい。
園田洋世