借りパク注意! レンタル先で大活躍中のJリーガー(3)J屈指のハードワーカー! チームの潤滑油となる京都のベテラン
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮しているJリーガー10人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:米本拓司(よねもと・たくじ) 生年月日:1990年12月3日 保有元クラブ:名古屋グランパス レンタル先クラブ:京都サンガF.C.(レンタル期間:2024年7月~2025年1月) 2024リーグ戦成績(レンタル後):8試合0得点0アシスト J屈指のハードワーカーとして知られる米本拓司は、新天地の京都サンガF.C.でも持ち味を存分に発揮している。 FC東京と名古屋グランパスで長らくプレーした米本は、今年7月に京都へとレンタル移籍。それまで在籍したクラブとは異なる、残留争いに巻き込まれることも多い環境へ身を投じた。 Jリーグ通算377試合に出場(今年6月時点)してきたベテランの加入は、京都の中盤に大きなプラスの効果をもたらした。 [4-3-3]システムのインサイドハーフ(IH)の位置でボディコンタクトを厭わない激しいプレーを披露し、川﨑颯太や福岡慎平といった20代の選手たちの手本となるような献身性を見せている。 今月24日に京都のクラブ公式YouTube『京都サンガチャンネル』の対談企画に登場した米本は、FC東京時代から親交のある原大智との会話の中で、自身の役割について「(試合に)出ているやつが出ていないやつにどんどん絡んでいったり、出ていないやつが出ているやつに絡んでいったりすることで、チームの能力・総合値って上がる。最近俺はベテランになって、そういう役割も大事だなって思う」と語った。 ピッチ上にいる時も、試合に出ていない時も、若手や出場機会の少ないチームメイトに対する心配りを忘れない米本の謙虚な姿勢は、確実に京都というチームの団結力の向上に繋がっている。 今月27日、京都は天皇杯準決勝でヴィッセル神戸に1-2で惜敗。準優勝した2011年度大会以来となる決勝進出は果たせなかったが、ピッチ上には声を張り上げて味方を鼓舞する米本の姿があった。 有言実行の男に支えられたチームは、残されたタスクであるJ1残留に向けて突き進んでいく。
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