スーパーカブが足元にも及ばない!? 誕生78年「世界でいちばん有名なスクーター」なぜそんなにウケたのか
今のモデルもやっぱりベスパらしさ
ただし、ベスパのスクーターとしての意匠と、スチールモノコックボディ、前輪の片持ちサスペンションなどの伝統的な構造は今日のモデルにも踏襲されています。誕生から78年が経過した今もベスパは、やはり現行スクーターの中でも特別な意味を持ち続ける乗りものとして知られています。 イタリア本国では2018年に電動式モデルも登場するなど、さらなる未来へと進むベスパですが、その一方で個体数が年々減る旧式ベスパのプレミアム価値も高まり、世界各国で旧式ベスパのオーナーズクラブなどが熱心に活動をしているのも特徴です。 あと2年で80歳を迎えるベスパ。これだけ長きに渡って愛され続けるバイクは、世界中のあらゆる二輪車の中でも「特別な存在」だと言って良いと思います。
松田義人(ライター・編集者)