石川明日香が首位と３打差の２位に急浮上「前半はパターが良かった」７番13ｍをバーディー
＜国内女子ステップ・アップ・ツアー：ECCレディース＞（日刊スポーツ後援）◇第2日◇10日◇兵庫・北六甲CC東C◇6516ヤード、パー72◇賞金総額2000万円（優勝360万円）◇晴れ、22・8度、北北西の風4・6メートル◇観衆1309人 石川明日香（27）が6バーディー、ノーボギーの6アンダー66で回り、首位と3打差の通算10アンダーとして2位に急浮上した。2日目は前半だけで6バーディーの好発進。17年以来のECCレディース制覇に近づいた。通算13アンダーの福田侑子（42）が首位をキープし、4打差の3位に山城奈々（30＝イチケン）、酒井美紀（33＝あさま空山望）が入った。 石川が猛チャージで首位の福田に迫った。「前半はパターが良かった」と振り返る通り、13メートルのバーディーパットを決めた7番パー3をはじめ、難しい距離のパットを次々にものにした。 プロ2年目の17年にこの大会で優勝したが、今回は当時から成長を遂げた姿で頂点を狙う。「あの時とは全然違う。年齢を重ねてアプローチが良くなったし、ピン以外も見えるようになってきた。あの時は曲がる気がしなかったけど、今は調子が悪くてもそれを感じながらやれている」。自分自身と向き合ってスコアを伸ばせるように変わったことに手応えを口にした。 それでも2勝した19年から優勝に遠ざかっており、特に今年は苦しんできた。スコアと気持ちが浮き沈みを繰り返してきた勝てない5年間の中でも、今はその底にいると感じているという。「今年は本当に良い時が1試合もなかった。沈んでいる時？ 今だと思います」。そんな中でもこの日のベストをたたき出したのは、着実な成長があるからこそ。苦しみながらも手にしたチャンスを前に「いいきっかけになれば。明日勝てば、何かつかめるかもしれない」。再浮上につなげる通算5勝目に照準を定めた。【永田淳】
