【強盗の下見か】「屋根を直したほうがいい」と言われ電話番号を教えてしまう…70代女性「言葉が巧み」 工事業者などを名乗る「不審な訪問」の相談が増加
工事業者などを名乗る「不審な訪問」の相談が長野県内でも増えています。11月、訪問を受けたという茅野市の女性がNBSの取材に応じ、「言葉巧みに個人情報を聞き出された」と語りました。警察は、強盗の下見の可能性もあるとして、啓発グッズも作り、注意を呼びかけています。 茅野署の警察官: 「こんにちは~、お世話さまです」 茅野市の住宅を訪ねた警察官。 茅野署の警察官: 「不審業者に対する警告のポップを作成してきましたので、玄関のインターフォンにはっても大丈夫ですか?」 はったのは「24時間警戒中」「不審な訪問者は全て通報していただいています」などと書かれたポップ。 工事業者などを名乗る「不審な訪問」の相談が増えていることを受け、茅野警察署が3000枚を作り、配布しています。 こちらの住宅も11月、「不審な訪問」を受けたと言います。 訪問を受けた女性(70代): 「アパートの工事をするということで、突然、『ご迷惑かけますけどお願いします』とあいさつにみえて、『お宅の屋根を見たときに、一番上の屋根がずれてる』とか『腐ってる』と面白いこと言って、『年末だから雪が降ったりすると大変ですよ』とか言われて」
やってきたのは30代くらいの男。工事のあいさつと言いつつ、女性の家の屋根を直した方がいいと指摘してきました。 男は「あさってなら修理ができる」と自身の連絡先を伝え、女性は聞きだされるままに携帯電話の番号を伝えました。 訪問を受けた女性(70代): 「(話がうまい?)上手、上手、誘導されちゃう。見えないところ(屋根)のことを言われると、自分ではできないから何とかしなきゃという焦りもあるし」 不安になった女性は親族に相談。すると、もらった名刺に書かれた松本市の住所にその業者が存在しないことが判明。隣近所も同じ男の訪問を受けていて、「工事する」と言った場所が違っていたことから女性は警察に通報しました。 その後、男からの訪問や電話などはなかったということです。 訪問を受けた女性(70代): 「言葉巧みですよ、上手に言ってくるから、こういうの(ポップ)はっておいていただければちょっと安心」 首都圏で相次いだ「闇バイト」がらみの強盗事件では、工事業者の訪問を装って「下見」をしていた疑いがあることがわかっています。 茅野警察署管内でも夏以降、相談が急増していて、11月末までに116件が寄せられています。「不用品の買い取り」や「屋根の修理」の名目が多いということです。 警察は、知らない人の訪問には対応せず、不審に思ったらすぐに警察に相談してほしいとしています。 茅野警察署の署長: 「住民の方に少しでも不安、不信感を与えた業者に対しては徹底的に排除していく」
長野放送
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