裁判直前に独占告白! 旧ジャニーズ性被害「石丸志門氏」が「18億4500万円」を要求した“本当の理由”
■スマイル社とは「食い違い」も 石丸氏はインタビューが終わると、「当事者の会」代表だった平本淳也氏らと一緒に、旧知の5人組ロックバッド「CORVETTES (コルベッツ)」のライブ会場へ向かった。会場は立ち見も出るほどの盛況ぶり。石丸氏はライブを見ながら、決意を新たにしたのか、こうつぶやいた。 「裁判をやるからには負けるつもりはないです。僕だけの裁判だとは思っていない。不同意性交のすべての被害者のための裁判だと思っているんです。欧米に比べて、日本の性被害に対する補償額は低すぎる。僕が闘うことで、少しでも補償額の底上げをして次につなげたいという思いがあります」 スマイル社に提訴に至った経緯を尋ねるとこう回答があった。 「プライバシーを尊重する観点から、個別事案についてのコメントは差し控えさせていただきます」(広報窓口担当) 石丸氏はスマイル社からいきなり提訴されたと主張しているが、「弊社は、『訴状で知らせる前に』お相手の方に対して、提訴の事実を伝えておりました」(同)と、異なる認識を示した。 また「補償額を“加害者側”が決めており、被害者がそれに納得しなくても少しの増額しか認められない」という石丸氏の証言についてはこう回答した。 「弊社は、再発防止特別チームの提言を踏まえて、補償の要否および補償金額の判断を、独立した立場の被害者救済委員会に一任しております。そして、被害者救済委員会から通知された補償金額にご納得いただけない被害者の方におかれては、不服を申し立てて頂き、被害者救済委員会において再度検討するというプロセスを経ています。補償金の支払いを受けられたことによる誹謗中傷等を避けるため、具体的な補償金額・総額・平均額等を開示しないこととしております」(同) 弁護士もつけず、たった一人で闘う石丸氏にとっては厳しい裁判となるかもしれない。ただそれでも、性加害を許さないという思いだけで法廷に立つ。 (AERA dot.編集部・上田耕司)
上田耕司