裁判直前に独占告白! 旧ジャニーズ性被害「石丸志門氏」が「18億4500万円」を要求した“本当の理由”
■1800万を受け取ったら生活保護が切られる とはいえ、石丸氏が最初に提示した18億4568万32円という金額の根拠について疑問に思う人が多いのも事実だろう。石丸氏はなぜここまで高い金額を請求したのだろうか。 「働けるはずだった22歳から56歳までの逸失利益、現在の57歳から将来にかかるであろう生活費を細かく計算しました。僕は家族と3人暮らしです。一時期、アメリカで生活してことがあるので、家族でアメリカへ移住したいという希望もあります。移住には引っ越しやグリーンカードの取得なども必要なため、その費用も入れています」 石丸氏は14歳で旧ジャニーズ事務所に入所。在籍した17歳までの約3年間で、ジャニー氏からの口腔性交による被害は50回以上に及んだという。さらに、それ以上の性被害にもあっていたと語っている。 その結果、心療内科で「うつ病」と「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の診断を受けた。 「今は仕事ができる状態ではありません。障害者年金と生活保護で暮らしています。もしも、SMILE-UP.から提示された1800万円を受け取った場合、障害者年金は継続されるでしょうが、生活保護は打ち切られると思います。そうすると、家賃や医療費の補助も受けられなくなります。ウチには役所の職員がやってきて『もう、SMILE-UP.からの補償金は出ましたか?』としょっちゅう聞かれます。受け取るのを待っているみたいです(苦笑)。もし1800万円を受け取っても、物価も上昇しているし、何年もつか……。お金がなくなってから再び、生活保護の申請をしても、今度は必ず通るとは限らない。税金で支出する分を、SMILE-UP.に肩代わりしてもらいたい。そうすれば誰にも迷惑がかからないはずです」 スマイル社は12月13日、これまでに1008人から補償の申告があり、そのうち538人が補償内容に同意、すでに530人に補償金を支払ったと公式サイトで明かした。補償を行わないと判断したのは215人。補償額の平均は発表されていないが、「700~800万円程度だろう」と、既に補償金を受け取った旧ジャニーズのメンバーは推定する。 これに対して、石丸氏は「算定基準がわからない」と首をかしげる。 「基本的に、SMILE-UP.が設置した被害者救済委員会の決めた金額が相場になります。被害者がそれにあらがっても、ほんの少し上乗せされる場合があるだけ。実質的に“加害者側”が算出した補償額を、被害者がのむしかないという構図になっています。とても、公平性が保たれているとは思えません。そのことに対しても、裁判で一石を投じたいと考えています」