人間よりも低コストで「NOスキャンダル」!? しまむら、伊藤園…企業がAIタレントを使うメリットは? 今後活用は増えていく? 専門家が解説
◆企業がAIモデルを起用する際の課題は?
ユージ:企業がAIモデルを起用する際の課題はありますか? 塚越:法的な問題は細かくありますが、生成AIでつくったものが、あまりにも現実の人と似ている場合は「創作的寄与(創作に関与している)」という形で著作権侵害に問われる可能性はあります。 海外では、自分で作った曲に(生成AIを利用した)別のアーティストの声を使って歌わせた曲を一般人が配信サイトにアップして問題となり、アーティストの所属レーベルが削除要求をおこなって曲が削除されたこともあります。著作権についてはいろいろと議論されていることもありますが、企業がAIを利用する際は、そうした部分もチェックする必要があります。 ユージ:AIモデルの起用は、これからも進んでいくのでしょうか? 塚越:便利ですし、モデルとして使うのなら人間よりも時間がかからずに写真や映像が作れます。これからもAI モデルの活用はどんどん進んでいくと思いますが、逆に全部がAIになってしまうと、消費者としてはこれはこれでつまらないですよね。そうなると、協業していく未来も考えられるのではないでしょうか。おふたりは芸能の仕事ということもあり、AIはライバルですかね。 ユージ:CMに関してはAIに置き換わる可能性がありますが、テレビのトークに関してまだ置き換えられないと思います!! (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年6月13日(木)放送より)