〔東京外為〕ドル、152円台半ば=株下落などで水準切り下げ(27日午後3時)
27日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の下落などを背景に売りが続き、1ドル=152円台半ばに水準を切り下げている。午後3時現在、152円43~46銭と前日(午後5時、154円01~02銭)比1円58銭の大幅ドル安・円高。 前日の海外市場では、米国時間の序盤に調整売りや米長期金利の低下に圧迫され、153円前後に下落。中盤は長期金利の上昇でいったん買い戻されたが、終盤に向けて再び売られ、153円前後に値を下げた。FOMC議事要旨はおおむね想定通りで、ドル円には大きく響かなかった。 東京市場は日経平均の下落や時間外取引での米長期金利の低下などが重しとなり、午前11時前後に152円50銭近辺に下げた。正午に向けては152円60~70銭に持ち直したが、午後は売り基調となり、一時152円20銭台まで下値を切り下げた。午後3時にかけてはやや買い戻されている。 ドル円は前日から一方的な下げ基調となった。トランプ次期米大統領の中国などへの関税強化で「リスク回避の地合いが強まった」(為替ブローカー)とされ、総じて円が主要な通貨に対して買われる展開となった。ドル円を買う材料も見当たらず、「なお下値を試しやすい」(大手邦銀)との声が聞かれた。 ユーロも午後は対円で下落、対ドルは弱含み。午後3時現在、1ユーロ=159円71~72銭(前日午後5時、161円30~30銭)、対ドルでは1.0476~0477ドル(同1.0471~0472ドル)。