18歳の山田杏奈が「五億円のじんせい」で見せるもの
技術はもちろん人間的魅力を身につけたい
20歳まであと約2年。女優として、どんな未来図を思い描いているのか。 「10年後、20年後に唯一無二の存在でいたいと思うのですが、そのためにはお芝居の技術的なことはもちろん、人間的魅力を身につけないといけないと思います。ワークショップなどで、『役者は人生経験自体が仕事の糧になりベースになる。自分の人生で得たものしか出すことはできない』という話を聞くので、いろいろな人と関わって、好き嫌いせずに飛び込んでいきたいです。それで無理なら無理でも、最初から拒否しないで、いったん自分の中に入れてから自分なりに解釈をしたり選別をしたり、そういうことをこれからしていきたいですね。それが人生経験につながっていくんじゃないかなって。そしてそれが、演じる役にいろいろな形で昇華できたらいいなって思います」
これまで経験したことよりも、今後経験することのほうが圧倒的に多い年頃ではあるが、しっかりと芝居について考え、いまの自分なりに未来への目線を定めている。女優、山田杏奈の成長をこれから生まれる作品の数々とともに見守っていきたい。 (取材・文・撮影:志和浩司)