中国で開催の夏季ダボス会議、関税巡る企業の不安が浮き彫りに
中国に拠点を置く企業が直面しているのは、地政学的な課題だけではない。20年以降、政府は民間企業、特にテック、金融、教育などの分野への取り締まりを強化している。不動産市場の債務リスクを抑制する取り組みも、業界の不況を長引かせ、経済成長の足かせとなっている。
国際通貨基金(IMF)の勤務経験があるコーネル大学のエスワール・プラサド教授は、「中国政府は以前ほど民間部門を奨励していないかもしれない」と指摘する。プラサド氏は、テック、サービス部門における規制の変更が、中国の雇用の大半を占める中小企業に影響を及ぼし、業界に「爪痕」を残したと述べた。
原題:‘Summer Davos’ Highlights Corporate Anxiety Over Global Tariffs(抜粋)
--取材協力:Linda Lew.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Katia Dmitrieva, Lucille Liu