フォンセカはなぜ解任?通告直前のたった1人の会見に伊解説陣はミラン経営陣を疑問視「考えられない」コンセイソン新体制は? | セリエA
ミラン経営陣への批判
フォンセカの後任には、同じくポルトガル出身のセルジオ・コンセイソン氏が浮上。すでに今シーズン終了までの100万ユーロ(約1.6億円)の条件を受け入れたとも伝えられている。『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、ローマ戦後のサンシーロの観客の抗議のチャントが経営陣に向けられていたことに注目。「ミランは、なぜクラブ経営陣が公の場で話をしないのか」を議論した。 ストラマッチョーニ氏は、ミランが解任を決定し、コンセイソン氏にオファーを打診していたにもかかわらず、フォンセカ1人に試合後のインタビューや会見を対応させたとみられることに首を傾げた。 「元指揮官としての意見だが、もし報道が本当なら、フォンセカを会見に出席させるのは避けるべきだった。クラブが声明を発表するべきだったと考える。コンセイソンの代理人は、(ジョルジュ)メンデスだったはずだ」 「交渉が10分程度でまとまるわけがない。(現地時間の28日)土曜日に決まっていたのだろう。どんな結果であれ、指揮官を交代させるつもりだったのではないだろうか? 1試合の結果というより、チーム内の環境を踏まえた判断だったように見える」 フェラーラ氏も、元インテル指揮官の意見に同調。ジェフリー・モンカーダTD(テクニカルディレクター)やジョルジョ・フルラーニCEO、ズラタン・イブラヒモヴィッチ氏らクラブ幹部が会見に顔を出すべきであったと主張した。 「解任の決断を下したのなら、イブラもそうだが、クラブを代表する者の誰かが出席しないことは考えられない。こうした困難の状況において、正しいかどうかに関係なく、代償を払わなければならないのは監督だ。だからと言って監督1人の責任でもない。無理解があまりに多く重なった結果、この事態が生じ、この決断が下されたのだろう。できる限り早く、イブラや経営陣の誰かが説明するべきだろう」 ユーヴェOBは、「うわさ話が数時間前から流れ始めていたのだから、フォンセカ自身も(クラブとコンセイソンの)接触の情報を知っていたかもしれない」と指摘。するとミランOBのジェレミー・メネズ氏がフォンセカの勇気ある行動を称え、「おそらくフォンセカは何か知っていたのではないだろうか。それでもメディアの前で話をしたことは素晴らしかった。決して簡単なことではないはずだ」と語った。 フェラーラ氏もまた、「フォンセカは、ある種の状況において強い発言をしたこともあったが、常に礼儀正しく、リスペクトのある態度だった。この点は強調しておきたい」と述べ、ポルトガル人指揮官の振る舞いを称賛した。
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