工藤会の「特定危険」指定を1年延長 福岡、山口公安委
福岡、山口両県の公安委員会は暴力団対策法に基づき、工藤会(北九州市)の「特定危険指定暴力団」の指定延長を決めた。指定は全国唯一で、延長は12回目。期間は27日から1年間で、決定は福岡が12日付、山口は11日付。 【写真特集】取り壊された「工藤会」本部事務所 福岡県警が工藤会総裁の野村悟被告(78)=上告中=を殺人容疑などで逮捕した「頂上作戦」の開始から9月で10年が経過したが、県警は野村被告をトップとする組織体制は依然変わっていないとみている。2023年12月~24年2月には、傘下組織の幹部が自営業の男性から金銭を脅し取ったとされる事件もあり、市民らに対して暴力的要求行為を継続する恐れがあると判断した。