周りと羽根の色が違うペンギン…まさかの出生エピソードに「ポジティブに捉えてるのが良い!」「ゆるくて和む」と好評の声【作者インタビュー】
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はペンギンのイラストや物語を手がける、えまごろうさんの『みにくいペンギンの子』シリーズをご紹介しよう。 【漫画】空から落ちてきたひとつの卵…周りと違うことをポジティブに捉える“ペンギン物語”に「涙が…」と感動の声 同シリーズは、以前えまごろうさんのX(旧Twitter)に前編、中編、後編の3作に分けて投稿されたアデリーペンギン「亜照(あでり)」のストーリー。多くの人から注目を集めたようで、3作通じて約1万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者であるえまごろうさんに、同シリーズを手がけたきっかけについて話を伺った。 ■周りと羽の色が違うヒナ…母から伝えられたまさかの出生秘話 コウテイペンギンの群れの中に「亜照」という一羽のヒナがいた。しかし、周りのヒナと明らかに羽根の色が違っており、仲間外れにされるかと思いきや、友達からは「深みがあっていい色だね~!!」と褒められ仲良く過ごしている。 とはいっても亜照は、周りと自身を比べて“自分だけ何か違うような気がする”と薄々気づいていた。そして、ある日、母に「ぼくってみんなと違うのかなぁ」と尋ねてみると、「そうね 亜照は特別な子よ」と応え、さらに話は亜照が卵の中にいた頃まで遡り…。 “周りと違うこと”をポジティブに捉えた同作に対し、読者からは「ゆるい雰囲気の中に温もりがある感じでとても良かった」「めちゃくちゃ良い話!」と好評の声が寄せられていた。 ■特に気に入っている場面は「ひな3羽で水面を覗くシーン」 ――『みにくいペンギンの子』シリーズ(前編~後編)を創作したきっかけや理由があればお教えください。 雑誌「ダ・ヴィンチ」(11月発売号まで)とSNSの連動企画で『妄想ペンギン亜照さん』という漫画を連載をしており、その中で昔話やおとぎ話を元にしたものを作成していたので、そのうちの一つとして作成しました。童話『みにくいアヒルの子』を元にしていますが、コウテイペンギンたちの中で育つアデリーペンギンの優しいお話として描きました。 ――『みにくいペンギンの子』シリーズを描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。 柔らかくて暖かい羽毛に包まれたペンギンのひなをたくさん描いたので、モブのひなペンギンもぜひ見てほしいです。 ――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。 「前編」のラストでひな3羽で水面を覗くシーンです。主人公・アデリーペンギンの亜照さんが、「自分は他の子と違う気がする」という疑問を抱くのですが、他のお話では常に間抜けな亜照さんには珍しくシリアスなシーンなので気に入っています。 ――えまごろうさんが描く、人の日常生活に溶け込むペンギンの姿がとても愛くるしいですが、今後登場させたいシチュエーションなどありますでしょうか? 歴史上の人物を元にしたペンギン作品をそのうち描きたいな、と思っています。学生時代に暗記科目だと思っていたものも、手にする参考書によっては楽しく学べるなぁと思うことが増えたので、歴史も学べるような読み物にもチャレンジしてみたいです。 ――今後の展望や目標をお教えください。 数十年後のどこかの誰かに「この人まだ描いてたんだ…」と思われる作家になることです。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 いつも作品を見てくださりありがとうございます!これからもいい作品が作れるように頑張っていきます! 今回ご紹介いただいた『妄想ペンギン亜照さん』シリーズとは別作品になりますが、発売中の書籍『いっぽぜんしん!ジェンひなちゃん』はほっこりするお話を詰め込んだ一冊なので、ぜひ手に取っていただきたいです。
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