中日・和田「2000本は一生懸命の積み重ね」
中日の和田一浩外野手(42)は10日、QVCマリンで行われた対千葉ロッテ戦に「6番・DH」で、スタメン出場、第一打席は、1回二死満塁のチャンスに巡ってきたが、ロッテの先発左腕の植松から三遊間にタイムリー、2回にも二死一塁からストレートをとらえてレフト線を破るヒット。王手をかけていた試合であっさりと通算2000本安打を達成した。 1996年にドラフト4位で西武に入団以来、プロ19年目の達成で、42歳11か月での記録は中日の谷繁兼任監督を抜いて史上最年長記録。45人目となる大記録だが、大学、社会人を経てプロ野球に入り、実働期間が限られる中で達成したのは、落合博満、古田敦也、宮本慎也に続く史上4人目。和田は、試合後、QVCマリンのカンファレンスルームで記者会見に臨んだ。以下、その一問一答。 ーー2000本安打達成、おめでとうございます。 「本来ならば、去年いくつもりでシーズンに入ったので、(怪我をして)ちょっと遅くなったなと」 ――たくさんの中日ファンがスタンドに駆けつけていました。 「声援が大きくて試合としてやりやすかった」 ――今日はどういう心境で? 「一打席目が大事だと。ツーアウト満塁という状況だったので、気持ちの入る打席だった。(王手をかけての第二打席は)もう少し緊張や、特別な思いがあるのかあと思っていたが、普通の感じで、いつもの通りに打席には入れた。開幕戦の打席よりも緊張感がなく普通に入れた。チームが勝ったので、よけいに嬉しくなった」 ――一塁ベース上で2000本安打を先に達成している谷繁監督から花束をもらい、何か言葉を交わされていました? 「『これが区切りであって、まだまだこれから』という話を。そうだなと思った。ここで達成感を持っている場合じゃない。まだまだ頑張っていくんだという気持ちになれた」 ――2000本安打達成の感覚とは? 「プロに入ったとき、それほどの選手じゃなかった。なかなかレギュラーを取れる選手じゃなかった。自分が2000本を打つイメージはまったくなかった。2000本は、異次元の世界という感覚だった。2000本を打つことは目標でもなかったし不思議な感覚」 ――通算打率は3割を超えています。 「まだ現役を終わったわけじゃない。数字は、終わってから振り返るもの。1打席、1打席、一生懸命の積み重ねが、その数字になっている」