【日本ハム】金村尚真の来季目標は開幕ローテーション入りと自身初の2ケタ勝利「先発競争勝ち取る」
日本ハム・金村尚真投手(24)が2年ぶりの開幕ローテーション入りと自身初の2ケタ勝利を次なる目標に掲げた。今季はチーム事情で開幕中継ぎスタートも、結果的に7勝(6敗)、防御率2・38と結果を出して6年ぶりのAクラス入りに貢献。来季は新戦力も加入し、先発枠争いの激化が予想される中「競争から外されないように。来年こそ開幕ローテを勝ち取る」と決意を示した。 明確にターゲットを定めた。勝負の3年目へ。金村は開幕ローテ入りからの年間フル回転を誓った。 「1年間1軍という目標は達成できた。ただ、どうしても『最初中継ぎじゃなかったらどんな結果を残せたんだろう』って思いが自分の中で残った。今年は最初に先発の競争から外されてしまった。来年こそ、開幕ローテを勝ち取れるようにやっていきたい」 2年目の今季は開幕から中継ぎで勝ちパターンの一角を担い、10登板で防御率0点台と抜群の安定感を発揮。5月途中から主戦場の先発に戻ると、自己最多7勝、防御率2・38と欠かせぬ存在に。当初リリーフだったのは救援陣に故障者が出た影響でチーム事情とも言えるが「先発の競争から外された」とあえて己に厳しい言葉をかけた。 計136イニングは14勝の伊藤、10勝コンビの山崎、加藤貴に次ぐチーム4位の数字。貢献度の高さの証しでもあり「中継ぎスタートで球数制限もあった中、これだけ投げられたのはすごく良かった。来年は規定投球回(143)に乗れるように」。1年目の23年は開幕ローテ入りするも右肩痛で4月中旬に離脱。懸ける思いはいっそう強い。 今季の活躍を支えたのは“イン攻め”。「右打者の内角に直球を投げ込めなかった」と昨季はほぼ使っていなかったツーシームを解禁し、投球の幅が広がった。建山前投手コーチからの助言を生かし「昔、有原さん(ソフトバンク)も内角に直球を投げるのが苦手で(手元で動く)ツーシームに変えて内に投げきれるようになったと。それを参考に」と振り返った。 来季は台湾MVP右腕の古林が新加入。侍ジャパンに選出された北山らも控え、先発争いは更に激化する。「今年だけで終わったらダメ。鍛え直して、勝ち星をもっと取れるように」。目標の10勝以上へ、まずはローテ・サバイバルを勝ち抜く。
報知新聞社