5連敗のマン・C、“問題”はロドリ離脱ではない?番記者「たとえ負傷者が全員復帰しても…」
公式戦5連敗を喫したマンチェスター・シティについて、有力メディア『The Athletic』の番記者が分析している。 【プレミアリーグ:順位表】 プレミアリーグ王者として今季に臨んだマンチェスター・Cだが、10月末から厳しい結果が続いている。リーグカップ4回戦でトッテナムに敗れる(1-2)と、続くボーンマス戦(1-2)も落とし、チャンピオンズリーグではスポルティングCPに完敗(1-4)、さらにブライトンにも1-2で敗れていた。そしてインターナショナルウィークが明けた23日、プレミアリーグ第12節でトッテナムと対戦したが、ホームでまさかの0-4完敗を喫している。 先日契約を延長したジョゼップ・グアルディオラ監督にとって、指導者キャリア初の公式戦5連敗。周囲のプレッシャーも高まっている。そうした中で『The Athletic』のマンチェスター・C番記者サム・リー氏は、「率直に言って、状況は良くなるよりも悪化する可能性のほうが高い」と指摘。ケガ人の続出やスター選手のパフォーマンス低下など、不振に陥る16の理由を挙げた中で、今季中の復帰が絶望視されるロドリに注目。バロンドーラー欠場の影響を以下のように分析した。 「ペップは『誰もが彼の不在を話すが、もちろん寂しいよ。彼は世界最高の選手だ』と話している。確かに彼の不在の影響は明らかだが、最も大きな問題は今のチームに残されているものだろう。ロドリは、彼のポジションでは間違いなく世界最高だ。だが、シティには守備面で彼のようにチームを支える選手がまったくいない。ロドリのいない中盤は脆弱で遅く、昨夜のトッテナム戦の3点目はその典型だった。セカンドボールやデュエルに勝てず、その後も守ることができていない」 「この世にロドリのような選手は他にいないが、たとえ負傷者全員がすぐさま復帰したとしても、問題はそのままだ。デュエルでより強く、より広範囲をカバーできる選手は必要になるだろう……」 また、夏の移籍市場で復帰したイルカイ・ギュンドアンについて「この34歳は苦戦が続いており、他の中盤選手と同様に脆弱に見える。もう1つの問題は、彼が復帰したことで、クラブが他の選手の獲得を思いとどまったことだ」と指摘。夏の補強で守備的MFを獲得しなかったことの影響が大きくなっていると分析している。 26日にはチャンピオンズリーグでフェイエノールトと対戦した後、12月1日のプレミアリーグ第13節でリヴァプールとの大一番に挑むマンチェスター・C。早急な改善が必要だが、グアルディオラ監督や選手たちのリアクションに注目が集まっている。