48歳美容家・石井美保さん「奇跡の美肌」を支えていたのは意外すぎるマインドだった
自分に向き合えば、他人に比べずに済む
ーー美容情報を取捨選択するにあたって、大事な心構えはありますか? SNSや情報の時代ですから、皆さんどうしても人と比べてどうとか、加工された綺麗な肌と比べてどうとかいったことを気にしてしまいがちです。けれども、比較すべきは「昨日の自分」と「今日の自分」、そして「一年前の自分」と「今日の自分」。そういう比較をしていかないと、自分に合うものは見つけられません。 だから、『こすらなければ、美肌』にメソッドは書いてありますが、まずは自分の顔をじっくりと観察してもらうことが大事だと思っています。メイクをする際はさすがに鏡を見ると思いますが、スキンケアをするときに、昨日と今日でシワの長さがどれだけ変化したかまで考えて、洗顔し終えた何もつけていない肌をじっくり観察したことがある人は、案外少ないのではないでしょうか。 なんとなく毛穴に悩んでいるから、毛穴にいいものの情報をむやみに集めて、売れているものを買って、というのを今一度見直していただければと思います。赤みや鼻の黒ずみ・角栓、毛穴の状態を確認して、昨日と比較して、何をしたらよいか考える。美容は、自分と向き合うものですから。人と比較せずに、情報に踊らされずに、自分を観察する癖をつけていったならば、余計なお金や時間をかけずとも、変わることができます。 ーー肌悩みが深刻であればあるほど、鏡を見ること、自分に向き合うことに大きな勇気がいると思いますが、まずはどういうマインドで始めるのがよいのでしょうか。 仮に自分の素顔の写真を撮って見て、「うわ、すごいひどいな」って思ったとしても、ここが「底」なんだとも思ってほしい。自分と向き合えた以上、「ここからは上がるだけ」だ、って。自分のことを見てあげずに、闇雲に「合わない」ものを顔に取り入れているから、どんどん悪化するということはあり得ます。けれども、ちゃんと自分に向き合ってあげたならば、今の一番最悪な状態よりさらに悪くなるということは、絶対にないと思います。
現代ビジネス編集部