48歳美容家・石井美保さん「奇跡の美肌」を支えていたのは意外すぎるマインドだった
年齢だけでは判断できない
ーー見極め方は「何歳だったら何を」といった形で、年齢も意識すべきなのでしょうか? 肌タイプや生活習慣によって、100人いたら、100パターンの肌質があると思うので、年齢だけで判断することはできません。 ただ、大きく分けるとすれば、赤ちゃんや小学生はプルプルのお肌で、何のエイジングサインもない。中学生もまだ大丈夫。けれども最近だと、高校生あたりから、クマや目周りのシワなど、肌が老化し始める人もいる。それがなぜかといえば、メイクを始めて「間違ったクレンジング」をしているからなんですね。 クレンジングや洗顔って、肌に負担をかけるものでもあるので、本来は「優しく」落とした後に、丁寧にスキンケアをしなければいけない。ですが、高校生ぐらいだと、メイクをしても、ちゃんと落とさず、シートでゴシゴシ拭いて、スキンケアもそこそこに寝る、みたいな。メイクをするようになったら、もうエイジングのきっかけを作り始めていると思ってほしい。 そこからは、「肌をどれだけ痛めつけてきたか」で細分化していきます。紫外線に気をつけていた子と、気にしなかった子とでは、25歳ぐらいのエイジングの仕方も全く違ってきますし。そうした違いは、年齢を重ねれば重ねるほど深刻化しますが、「何歳になったから」たるみやシミに気を付けなければいけない、というものではないんですよね。 ーーとすると、「アンチエイジング」と書いてある商品も、年齢だけを考えて選ぶのはやめたほうがよいのでしょうか? アンチエイジング化粧品って、一昔前は、本当に年を重ねた人に向けた化粧品だったと思うんです。大きなたるみやシワ、シミ、そういった本当に分かりやすく「目に見える」エイジングを解決するというイメージです。けれども最近の化粧品には、「目には見えない」けれど、実は二十代から肌の奥で始まっている、「初期エイジング」と呼ばれるものを「事前に食いとめる」ことを目指したものもあります。要するに、「アンチエイジング化粧品」の幅が、昔よりも広くなっているわけですから、使うか使わないかを見極めるのが難しくなっているかもしれません。